骨盤のゆがみ
骨盤は、ほぼ体の中心部にあり、脊柱の最後尾である尾骨(尾てい骨)の上の仙骨を囲むように左右の寛骨が輪のようになって、臍の下部の恥骨結合で合わさっています。 このように、骨盤(pelvis)は、総称であって左右両側の寛骨と仙骨および尾骨からなりますが、さらに寛骨は恥骨・腸骨・坐骨の3つの部分の集合体で、骨盤は左右の仙腸関節と恥骨結合の3つの関節がありますが、左右一対の股関節と腰仙関節、仙尾関節を加えると骨盤には7つの関節が存在します。 この仙腸関節は、上半身の重心が左右の脚に分岐して、体のバランスからフットバランスに至るまで関係がある重要な接点なのですが、解剖学上では仙腸関節は、可動関節ではなくて固定されていて動かない」との意見が主流を占めていますが、実際には動きますので可動関節なのです。 事実、臨床の場において、上部頚椎をアジャストメント(矯正)後、この仙腸関節に痛みあるいは圧迫感などの何らかの好転反応を感じながら、腰痛・足のしびれ・肩こり・頭痛とかが治癒して行く、患者さんがほとんどですから、このことから仙腸関節は固定されているとは考え難いのです。 骨盤にゆがみがある以上は、仙腸関節や恥骨結合がずれて隙間が開いたり狭くなり過ぎている部分が必ずありますから、骨盤のゆがみが正しい方向へ向かう時には、骨盤の接合部分にも上部頚椎カイロプラクティックの自然治癒力・整体作用による好転反応が出現するのです。 上半身を前屈や側屈したり、体を捻転した時も、それに応じて骨盤がたわんだり引っ張られたりしますから、仙腸関節や恥骨結合も動きに応じてわずかながら移動いたしますし、このように体のバランス保持にも骨盤のつなぎ目は作用しますから、骨盤のゆがみは肝心な体のハーモニーを狂わせてしまいます。 骨盤の中央に位置する仙骨は、武道の世界でも「臍下丹田に気合を入れて」と表現されるくらい、下図1のように体の重心がかかる所に位置しており、上半身の体重が腰仙関節から仙骨そして左右の仙腸関節に分岐し、左右の股関節を通って下肢全体から左右の足底で大地を踏ん張って全体重を支えているかたちへと繋がっています。 ただ立って、両足で体重を支えているだけならまだいいのですが、日常生活で歩いたり・走ったり・階段の上り下り、あるいはスポーツを行う時にも、骨盤のゆがみはバランスの整った体重移動には至らずに悪影響を招くだけで、転びやすくなったり、腰痛・股関節痛・膝の痛み・足首の痛みの誘因を招いたり、スポーツ競技の向上の足を引っ張ったりとか、骨盤のゆがみにより予想もしない怪我に見舞われたりとかで、骨盤のゆがみはマイナス要因ばかりなのです。 余談になりますが、サッカー選手のスポーツヘルニアは骨盤のゆがみがおおいに関係しており、サッカーほど足を多様に使用するスポーツ競技は、他に類を見ないことでしょうが、サッカー競技の練習や試合で仙腸関節や恥骨結合に過度の負担を重ねるうちに、仙腸関節や恥骨結合にひずみが起きて鼠径部周辺の激痛に苦しんでしまうのがスポーツヘルニアなのですが、最近は野球選手のご来院が多く特に野手の選手に多いのですが、これはゴロの捕球練習が過度に腰を落としてかがむ動作が多いためだと思われます。 私の考えでは スポツヘルニアの主たる原因は、どうやら開脚ストレッチや伸脚ストレッチのやり過ぎにより、過伸展となり恥骨結合にズレを作ってしまい、その状態でボールを蹴ったり、走ったりしている間に股関節の動きや腹圧がかかってスポツヘルニアの発症を繰り返す訳で、更に毎日の練習メニューの中の※柔軟体操が悪循環を繰り返すことになります。 ※ 特に開脚ストレッチや片足の蹴り上練習が恥骨結合や仙腸関節ににひずみを作りやすいようです。激しいヨガのポーズとかは感心いたしません。 話を元に戻しますが、骨盤の形は男女差があり、女性の骨盤の方が幅が広く高さが低くなっていますが、これは妊娠そして出産に備えての性差があるためですが、女性の場合は骨盤にゆがみがあると、妊娠中の腰痛や産後の腰痛に悩まされたり、出産時に骨盤のゆがみが災いして骨盤がうまく開かずに難産につながりやすくなります。 骨盤のゆがみ矯正も、骨盤に直接、力を加えることなく、上部頚椎カイロプラクティックの自然治癒力・整体作用により、骨盤のゆがみが整復されますので、ご安心下さい。 |
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